あしあと。

九州→関東在住。ライブラリアン。あるいてきたことを、ちょこちょこと。ふりかえったとき、自分なりの道になっていますように。

文を書くということについて(覚え書き)

最近とあるところに文章を載せてもらったのだけれど、文章をそういう形で書いたのは初めてだったので(自分のブログとかsnsとかでないという意味で)書くにあたって、のこと。

 

◯心がけたこと

テーマがぼやけないこと。誰かの文体や、誰かが憑依したような文章で書かないこと。必要がない限りは、批判批評めいたことは書かないこと。配慮や気配りや正確性は前提として、四方八方に遠慮したような文を書かないこと。全体を通して読みやすいこと。自分が書く、という意味を考えること。

 

◯書いてみる

とりあえずは結びまで書いてみよう、それから推敲修正していこう、と書き始めた。10日ほど、集中したのはその中の2日くらい、初日と8日目くらい。初日に概要や流れをざっと組み立てて、書いて、翌日〜数日で推敲修正して、段落書き足して、全体をざっとみて、推敲修正して、編集のかたに送って、レイアウトしてもらったのを確認して、最終確認してもらって、発行。

 

◯書いてみて

心がけたこと、を上に書いたけど、それでも書くときも、書いて送る前も、文章に対する粗探しというか批判というか、文体やら言い回しやら流れやらをずっと自分の中で自問自己批判していた。誰かの文体や文章をそれっぽく真似すればいい感じに仕上がるのかもな、と自分の文章の至らなさを実感した。でも自分が書く、ということをきちんと受け止めたいな、と思った。

周りには文章が上手な人がたくさんいる。的確に伝える文章、冷静に分析する文章、人柄を思わせるような文章、簡潔にまとめるのが上手い文章。どれもうらやましく感じる。でもそれは、一朝一夕で身につくものではない。

自分の文章がどう取られるかは受け手に任せて、「心がけたこと」を今回は守ろうと思った。

 

今回、字数などは任せてくれて、文体も自由にさせてくれる枠だったので、かなり易しめだったのかもしれない。それでもなかなかそういう機会がない自分には、結構な決心だった。それと出来とは関係ないので、まだまだ努力しなければいけないのだろうけれど。

 

書くにあたって、日頃からいろんな文章を読んでたことはやはり力になった。

図書館関係の論考やレポート、業界誌機関紙学会誌リポジトリなど。やわらかいものから固いものまで。難しくてもとりあえず最後まで目を通す、わかるかわからないかはそれから決める。

Cinii Articlesで検索したり("図書館"や"司書"などのキーワードでも出てくる)、カレントアウェアネスをチェックしたりは日々できるだけしている。

CiNii Articles - 日本の論文をさがす - 国立情報学研究所

カレントアウェアネス・ポータル | 国立国会図書館

 

書いてみれば、とおっしゃってくれたかたや、書く場を与えてくださったかた、書くことについていろいろ諭してくださったかたに感謝。

 


また機会があれば。