あしあと。

九州→関東在住。ライブラリアン。あるいてきたことを、ちょこちょこと。ふりかえったとき、自分なりの道になっていますように。

書誌新規作成館統計からみる30年と、CAT2020

平成から令和に今月変わりましたが、このような統計が出ていることを最近知りました。

平成2年度(1990)から平成30年度(2018)までの書誌新規作成登録数。

国立情報学研究所(NII)目録所在情報サービスの

ドキュメント > NACSIS-CAT統計情報 > 総合目録データベース各種統計 > 書誌新規作成館統計(H30) をたどると見ることができます。

www.nii.ac.jp

 

累計や単年ごとの登録数も興味深いのですが

それぞれの館の推移をみていると、急に数が増減したりぱったりとなくなってしまったりと、29年間の動きがいろいろ浮かび上がってくるように思います。

また、同じ県内でも(その大学の規模にもよりますが)さまざまだったり。

(いろんな是非についてはここでは論じません、、、)

 

もちろん、NIIに書誌を登録していないからといって

その館が新規作成をしていないわけではなく、

目録屋さんのブログにもあるように

目録屋の戯言 ローカルだけの書誌登録

ローカルだけ(その大学内のシステムや、その大学図書館の蔵書検索)でも

きちんと作っている大学もたくさんあります。

 

 

同じく今月、来年以降の目録所在情報システム(CAT2020)のテスト用サーバの公開が始まろうとしています。

目録所在情報サービス │ ニュース NACSIS-CAT

どんな感じになるかしら、というのは

カレントアウェアネスで報告いただいた記事がわかりやすかったです。

E2107 - NACSIS-CAT/ILLの軽量化・合理化について(最終まとめ) | カレントアウェアネス・ポータル

 

目録業務に携わり数年になります。

やってみるまでとても難しそうな業務だなあと思っていました(子どものような感想ですが)。

今でも、しょっちゅう頭を捻っています。決まりごと(ルール)もたくさんあるし。

CAT2020でまたルールが変わるの?!と戦々恐々ですが、新しいシステムで書誌が作りやすくなり、書誌を作り公開することで利用しやすくなり、資料を探しやすくなり

図書館の充実、ひいては利用する人の充実につながったらいいなあ

と思っています。

*あと、目録におけるサービス対象って、検索する側も含まれる、と思っているので直接カウンターには出ないけれど、カウンターで対応するひとを支えています、と思っています。利用者へのサービスであると共に図書館員へのサービスでもある。こうやったら探しやすいかしら、と考えて書誌作ったり加筆したりもしているつもり。

 

*5/30NIIオープンフォーラムでの資料が公開されていたのでぺたり。

コンテンツ・OSトラック③ - NII OPEN FORUM 2019

CAT2020への移行は2020年6月1日とのこと。あと1年だ・・・!